徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

ハンプレッダーズ「銀河高速」

これを聴いて、僕は歳をとったなぁと思いました。

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175Rや、ロードオブメジャーなのだ。彼らは。難しいコードを使わず、特に英詞を歌うわけでもない。みんながわかる言葉を、ギターを学び出して1週間で覚えられるコードで歌う。ど真ん中ストレート。誰の気分を害することのないロックチューン。

たまたまオススメの動画で上がってきた。今の10代はこういうバンドに夢中になっているのだろうか。確実に、歴史は繰り返している。それも、たった10年の間で、ぐるぐると回っている。

歳をとったと感じたのは、どことない既視感を曲に感じたからか、それとも、あまりにもまっすぐな歌に特別な感動を抱けなくなったからか。端的に、いい曲だなとは思った。とかく、気だるい雰囲気でチルチルするような曲が流行っている。JポップやJロックの土壌で、様々な音楽がひしめき合っている。そんな中で、純度100パーセントのJロックは気持ち良い。でも、それは未知との遭遇ではなかった。昔よく通った道を辿るような、オガクズで燻した香りが漂うものだった。

 

オリンピックを見たって、皆既日食を見たって、自分が歳をとったとは感じないが、「深夜高速」を聴いて、猛烈に加齢を感じた。時間は経つし、星は巡るし、歴史は繰り返す。繰り返す日々のなかで、少しずつ中心から離れながら僕らは周回しているのだろう。同じようなところで気持ちよくなり、同じようなところで苦しみながら。