徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

ラグビーを観ながら一人、泣く。

ラグビーを観ています。日本対アイルランドです。

ひとり薄暗い部屋の中で男と男の肉弾戦を見つめる。全くの格上、アイルランドに立ち向かう15名の日本人。エコパスタジアムは赤と白と緑に染まる。

日本人はジャイアントキリングが大好きだ。判官贔屓の国である。多勢に無勢でも、無勢がかつ物語を好む。まさに今日の試合がそうだ。自国が圧倒的格下。大好物のシチュエーションである。

そして一人、僕は泣いている。なぜだかわからないが泣きながらラグビーを観ている。リーチが出てきたときからなぜか涙が止まらない。酔っ払ってはいない。素面である。

 

一方的にやられることなく、決めるべきゴールを決めて、日本もアイルランドに付いていっている。負けていない。

ハーフタイムで感情としては落ち着いたが、またグゥーっときて泣く気がする。一度瓦解した堤防からは止めどなく水が溢れ出す。

あと40分、わからない。