徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

アンドレイ・アドリアノフ

今、カムチャッカ半島周辺の海洋状況が悪い。

www.jiji.com

原因不明の海洋生物大量死が発生している。周辺海域の水棲生物のうち90%程度の生物が息絶えているなどという話もあるようである。未曾有の大量死だ。海水浴客の体調不良も合わせて起きているとのことで、生物という生物に害を与える何かが起こっている。記事にもあるように、一説には藻が原因とされ、一説には赤潮が原因とされ、海底火山からのなんとかという説もあるとかないとか。これが海流に乗って太平洋まで南下してくる可能性もなくはないらしく、水産業一派は危機感を募らせているらしい。

という話を、本日とくダネで見ていた。当方休日を取得していたため、掃除をしながら脇目にとくダネである。フジテレビに特段思い入れはない。たまたま、である。海の生物も不意な死だったろうと、思いを馳せたのだった。

さて。

本事象には様々な学説が唱えられている訳だが、中でも、藻が原因だとしているのがロシア科学アカデミーなる機関である。その権威や沿革は一切知らない。が、唯一知っているのが、ロシア科学アカデミーの副会長がアンドレイ・アドリアノフなる人物であることである。(記事内、学説を唱えている)

アンドレイ・アドリアノフ。

アンドレイ・アドリアノフ。

強すぎやしないか。名前が、強すぎるだろう。美しい頭韻から繰り出される暴力的なまでの語感。皇帝か総合格闘技の雄か、何かそういった「強さ」を象徴しているとしか思えない言葉の並びである。

ロシアの狂犬アンドレイ・アドリアノフ。南下制作を標榜し地中海まで攻め込んだ絶対君主アンドレイ・アドリアノフ大帝(本当はピョートルである。)。そういう感じだ。

アドリアノフが今回の騒動の原因が藻だというのであれば、それは藻である。藻に違いない。仮にプランクトンや別の何かが作用していたとしても、そんなことを一言でも口に出した日には狂犬の牙が、いや、大帝の豪腕がふるわれる。他の学者などひとたまりもない。

それが、アンドレイ・アドリアノフである。

 

書くだけ書いてヤフーで調べたら、たけしの往年のギャグで「アンドリアノフ」というのがあるのですね。教養がなく。何か日本人の琴線に触れる語感なんですね、これはきっと。