萎びたミミズに重ねた朝の物語

ある雨が上がった朝。ミミズはこれ見よがしにアスファルトに進出する。湿った土の延長線上に現れた湿り気のオアシス、アスファルト。しゃくとり蠕動運動を繰り返しながら、えっちらおっちらと外界へ出かける。道の半ばに来た時に、ふと気づく。あれ、なんか乾いてきていないか。そう、空を見上げれば燦々爛々と輝くお天道…