道民は人よりも寒さに強いとかいう幻想がある。
んなわけあるかよ。
おんなじ人間ぞ。寒いわ。
冬が深まる。道民がコートを着る。
え、お前北海道出身でしょ?寒いの?やっぱ東京でも寒いの?
寒いわ。
なんだと思ってるんだ。皮膚の厚さとかが厚くなってるとでも思ってるのか。寒さで。
確かに動物の進化は恐ろしいものがある。マダガスカルとかのそれは、どう考えても普通じゃない道のりを辿っている。
しかし、北海道はマダガスカルじゃない。
屯田兵が流れ着いてから皮膚ぶ厚くなるほどの時を経てもいない。進化する時間もなければ歴史も浅い。
だから道産子も、内地の人も、同じだと思ってもらっていい。
だからといって。
ちょっと北海道住んだ事ある人が、
道民は部屋の中があったかいから寒さに大して強くないんだよー
とか言ってるのもどうも違うと思う。
部屋の中は暖かい。しかし、暖かくせざるをえない事情がある。
網走監獄ってのがあるだろさ。
シリアルキラーがぶち込まれる監獄。
仮に北海道の家に暖房設備と断熱材が入っていなかったら全住宅が網走監獄である。
有無を言っていられない。中が暖かいからどうこうじゃないんだ、そうでもしなきゃ冬を越せないんだ。
シリアルキラーが課せられる罰ゲームを善良な一市民が被る理屈は何もないだろう。
日本の人って食べることに困らないから飢餓に弱いよねーって貧困国に住んでる方に言われてもそれはさぁ…って思うだろう。
それと一緒だ。
結論からして、
寒さに強い人なんていない。
道民は人より寒さを知ってるけど、知ってるだけで強くはない。なんでもないんだ。
骨折のすげー痛み知ってても擦りむいたら痛いじゃん。一緒です。
だから、過剰な期待はよしてください。そして、過小な評価もよしてください。
あー寒い