徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

2021-01-01から1年間の記事一覧

軽薄な夜と同期の話

感染症に行動を操られるようになってしばらく。ワクチンの効果とマスク着用の社会様式のダブルパンチが効いて疑似的な集団免疫を獲得したともいわれる眼下の感染者状況の中、首都圏にも軽薄な夜が戻ってきている。 例えば夜遅くの電車を眺めると、陽気な人が…

29歳になってひと月と少し

本年9月をもって29歳となった。十進法の世界で生きる僕たちにおいては、十の位が繰り上がることにやたら意味を見出しがちである。日本人初の9秒台、100打点、10勝ならず。そういう観点からは30にも満たない微妙な年齢なのだが、まぁ、どうあれ一つ歳をとった…

ワクチン二回目接種における辛い気持ち

深夜2時。誰もが寝静まる丑三つ時にこうしてなんの生産性もない文章を認めているのはなぜかと言えば、モデルナ製ワクチン二回目接種の副反応のせいである。熱と、腕の痛みとで、僕のバイオリズムを木っ端微塵に破壊してくれている。8月31日の19時40分ごろ体…

丸2日

ワクチン接種から丸2日と少しが経った。ここにきて、明らかに風向きが変わっている。肩の痛みが和らいできている。先一昨日晩、一昨日晩と、非常に寝づらい夜を過ごした。我が家の布団は高反発だ。何を隠そう、寝返りを打ちやすいようにするためである。寝返…

ワクチン接種後14時間が経過しての備忘

お手本のような副反応を享受している。 昨日17時40分ごろ、ワクチン接種をした。大手町の大規模接種センター。混雑も一切なく、よく訓練された流れるようなオペレーションに乗っかって、あれよあれよと問診から接種までを済ませた。大手町駅についてから、会…

ワクチン接種を眼前に控えたMan in the mirror

接種券が届いていない人、届いたけれども行政からの案内が来ない人、案内は来ているけれどなんとなく接種予約していない人、主義主張により接種を受けないと決めた人。さまざまいることを承知の上で、本日僕は一発目の接種を受ける。大手町の大規模接種会場…

東京より、世の中を感ず

23区に住んで10年となる。非常に聴こえはいいが、なんの大したことではなく、ただ都合の良い場所に、様々な補助を借りて住み続けただけである。親の脛や、会社の腿や、妻の肋までもしゃぶりつくさんとする勢いだ(今は妻の家賃補助の厄介になっている)。 県…

諭吉佳作/menについて。主に「ムーヴ」。

最近、我が家の朝はJ-WAVEが流れている。なぜこの映像全盛の世でラジオかといえば、食卓テーブルを設置している角度がテレビの画面と並行で、妻がちょうどテレビを背にする(正しくは妻の右後方にテレビ画面がある)ように座っており、画面を見られないため…

そこに坂があるから走る

恩師は坂が好きだった。 鉄道オタクに、乗り鉄と撮り鉄が存在するように、坂にも好き方がの種類がある。タモリがブラタモリで語るような、地理的な坂の好き方もあれば、ちょっと前に話題になった全力坂(妙齢の女性が全力で坂を走る様を鑑賞するTV番組)のよう…

消灯指示への力学

3度目の緊急自体と、世の中では騒がれている。緊急緊急と言えばいうほど、緊急の味が損なわれるのは皆が承知の通りであるが、緊急を定義し緊急に該当する状況なのであれば緊急は緊急である。緊急事態宣言に際し、東京都は夜8時以降の消灯を要請するらしい。…

結婚しました

結婚をしました。 僕はずっと一人っ子とばかり思っていましたが、弟が誕生しました。兄のような存在、弟のような存在はこれまで何人かいましたが、義理としても兄弟と呼べる存在ができたのははじめてです。生き物とお絵描きが好きで、面白い角度から世界を見…

「ととのう」の真相

徒歩5分圏内に銭湯がある。数年前に新装開店をしたようで、下町の銭湯にしては場違いな程に綺麗な銭湯だ。ここ半年ほど、足繁く通っている。 目当てはサウナだ。 サウナと水風呂。この往復により自律神経系が正されるという。巷では「ととのう」と表されるこ…

「眉村ちあきのすべて」を観てきた

横浜は黄金町。ファッションヘルスが軒を連ねる酒池肉林の中にポツリと佇むシネマジャック&ベティにて、表題の眉村ちあきのすべてを観賞してきた。たまたま予約したタイミングで舞台挨拶もあり、監督とプロデューサーの対談を眺め、パンフを買い、サインま…

それ、誰目線よ

1日に多い日で100件程度のメールが入り、電話は30件ほどかけ、同程度の数の着信が発生する。3年ほど本状況下におかれている。慣れてきてはいるものの、それまで生きていきた情報量とは一切異なる状況下に置かれていると、たまに思う。一切の情報を遮断して自…

踏ん張りどころ

仕事の話である。 今、担当している職務では、いろいろな種類の仕事に携わる。現場をブンブンとぶん回すこともあれば、原理原則からイエスかノーかを判断することも求められる。また、どっちの道に進むか、判断すべき人にどういう判断をしてもらうかをうんう…

にいちゃんの死に寄せて

亡くなった人がいる。 友人とも知人とも違う距離感にある人だ。客観的な事実から僕と彼の関係性を言い表すのであれば「父親同士が高校の同級生」なのだが、親父同士、家族同士の距離感が日暮里と西日暮里の駅間ほどに近いため、ほとんど家族のような関係であ…