徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

無事是名馬

スペシャルわくわくマンスが終わってやや一週間。引っ越しに追われていた。引っ越し準備からの飲み会やら飯やら。とにかく事務的なこととそれを彩らんとする隙間ワイワイで大忙しだった。ガスが漏れ、電気は取り付いておらず、カーテンのない部屋は朝日とともに目覚めるのにはうってつけだが、眠るのは夕日が沈んでからずっと後なわけで、寝不足にもなるわ。しかしその分行動できるのだ。朝は早く、夜は遅い。なんてプラス思考。
やらなきゃいけないことをメモ帳にだーっと書き出して、一気に終わらせて行く術を覚えた。先延ばしにするのは愚かなことだと父が言っていたのを忠実に行った。キビキビした動きと寝不足のお陰のアディショナルタイムにより、部屋環境は急速に整備され、住民票は速やかに変更された。
この調子でずっとやっていけたらスマートなビジネスマンになれるだろうか。どうせなるなら、今くらいゆっくりしていたかった気もする。

今日から怒涛の送り出されウィークが始まる。部活の後輩から送り出され、大学から弾き出され、その旨を方々に報告に行く。お前はもう学生じゃないんだ、社会の波にあらゆる庇護から離された状態で乗って行かなきゃならないんだと、後輩や教授陣、知人から説かれにいく。
幸い、旅行からの不摂生の割に体は元気に動いてくれている。あともうひと頑張りしてくれればゴールだと思ったけど、よく考えたらスタートだった。こんなんでへたったらどっちにしろ困るわけだ。なよなよっちい185センチのお兄さんなんて需要ないだろう。丈夫でなんぼだ。
世の波を乗りこなすテクニックが身につくまでは、めちゃくちゃ泳ぎでもなんとかなるだけの体力で勝負しようじゃないか。自信はないがよ。ビタミン剤とマスクで粘膜と内臓をコーティングして、最大限の元気を引き出して行きたい。自信はないがよ。