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映画「アップサイドダウン」 衝動感想文

TSUTAYAで物色中、不意に出会ったアップサイドダウン。 

暇に任せて、暇に任せて衝動レンタルをする。

かつて、ライフイズビューティフルを見て感想を書いた時も、フランケンウィニーを見て感想を書いた時も、どちらの記事にも記したはずだが、当方ビビるほどに映画を見ない。何しろ直近で見た映画がベイマックスだ。一生懸命流行に乗ったベイマックス。それからやや半年ぶりの映画である。

内容もレビューも何もかも一切見ず、噂にも聞いたことのない映画を借りるスリル。音楽よりも気持ちが入る。唯一の情報が、借りられまくってラスト一本。ナチュラルな立場で見ました。

そして今、たった今、見終わりました。感想文を書きます。

 

あらすじ 

仕組みは忘れたけど、重力がおかしなことになっていて、地球で言う空にも地面があり、上の世界と下の世界に分かれている星が舞台。上の物は上に引っ張れるし、下の物は下に引っ張られる。別の星みたいでも、文明も生きる人も、地球のそれだ。

きちんと冒頭に説明がなされるが、見ているうちに違和感なく理解できるはずだから咀嚼しなくても問題ない。口で説明するのは至極難しい。

その星では、下の世界が貧しいものが、上の世界が富めるものが住む。上下の世界での交流は禁じられているし、片方の世界の物質をもう片方の世界に持っていくと、それは燃えてしまう。

ややこしい星に生きる二人の男女、アダムとエデンの恋物語を描く。にしても、アダムとエデン。なんという安直な。

物語のポイントとなる場所が2つある。上下二つの世界が交じり合う場所。

一つは賢者の山。天然の交点だ。

物語の冒頭、アダムとエデンは賢者の山で出会う。上の世界からも下の世界からも等しくそびえる、賢者の山。山頂同士に立てば、別の世界に限りなく近づける山である。お互いそのふもとに親類が居た2人は、山頂で出会い、逢瀬を重ねる。

下の世界のアダムがロープで上の世界のエデンを引っ張り上げて抱きしめあうシーンは、重力がぶっ壊れている星ならでは。 

ある日、いつも通りロープで引っ張り上げていると、下の世界の警察がなぜだか嗅ぎ付け、二人は警察に襲われてしまう(表現が適切かはわからないが。)。わたわたしている間に警察の銃が見事ロープに命中。

エデンは上の世界に落下し重傷の描写。アダムは捉われてしまう。

これが、物語の始まり。そして十年後。もう一つの交点で、物語は進む。

トランスワールド社。人工の交点。

世界で唯一二つの世界をドッキングしている建物を自社ビルとする会社。上下世界の貿易(下の世界からの搾取)やら、開発(上の世界向け新商品)が商われている。床にも天井にもオフィスがあり、上下の人間が協働している。世界で唯一の場所である。

十年後のアダムは、科学者として下の世界で生きていた。しがない科学者である。不意につけたテレビで、エデンがトランスワールド社に勤めていることを知る。

落下したのちに消息を全くつかめなかったエデンが、トランスワールドに勤めている。アダムわっくわくである。エデンに会いたい!会いたいよおおおお!

科学者魂を下心で燃やし、重力を逆手に取った「皺伸ばしクリーム」を開発。開発者として、トランスワールド社に勤めることとなる。皺伸ばしクリームとかくだらないと思うでしょう。これもキーの一つだったりするから馬鹿にできない。

順調極まりないエデンへのストーカー劇も順調に進むがしかし、大けがの衝撃でエデンが記憶障害に陥っていることが判明する。なんてこった!

アダムの記憶がないエデン。エデンに会うには必死のリスクを負わなければいけないアダム(上の世界の公安警察・異世界の物質持ち込みによる発火)。さて、二人の恋路はいかに。

 

感想 

あらすじ書きすぎた。全然衝動感がなくなった。

とにかく、この映画での最高は賢者の山の荘厳さである。美しい。できれば劇場で見たかった。十数インチの液晶で見るもんじゃない。掛け値なしの美しさだった。

ふたつの世界が10m弱の距離まで近づく山。上は上の、下は下の雲海が広がる。雲海の奥、地平線の向こうには太陽があり、周りに渦巻くように雲がなびく。

もうあれだ、検索してください。無理だ。言葉足りないわ。

賢者の山はぶっちぎりの白眉だが、総じて、二重重力がなせる映像が注目ポイントだと思う。上の世界に転落したり、下の世界に昇って行くシーンは、酔いさえしなければ美麗なもの。トランスワールド社でのすったもんだも、幼心がくすぐられるようなハチャメチャ重力で面白い。

では問題のラブストーリーはどうか

まずまずだった。まずまずって言えるほど映画見てないけど、まずまずだった。そもそも、二人が出会う場所が悉く絶景ポイントで、そっちにごまかされて素晴らしい愛を育んでるように見えてしまったが、実際のところは、おそらくだけれどよくあるラブストーリーだったんじゃなかろうか。

映画免疫のない人間からすると、それでも、恋っていいなぁって思わせてくれるに十分な内容だった。ピュア。

また他にもこの映画には、ラブストーリーだけではなく、トランスワールド社に立ち向かうアンダーグラウンドの野心家たちのヒューマンドラマとしての側面もある。泥にまみれて、搾取されながらも研究を続けるアダムの友人・同僚の反骨精神を垣間見ることもできる。あくまでスパイス程度だが。

 

まとめ 

何が言いたかった映画か考えてみると、結局は、愛に国境は無い以外の何物でもないだろう。

重力と言う壁、貧富と言う壁、奇跡的に同じ言語は喋ってはいるものの、物質的な隔たりをどう乗り越えていくか。無理そうでも、出来てしまうのです。愛ならば。

それだけである。それ以上でも、以下でもない。

愛は人類生物不変のテーマだとか言うけれど、本当なんだろうなぁと思う。これだけ手を変え品を変え、ラブソングやラブストーリーが生まれるのだ。そして誰もが飽きずにそれを見るのだ。恋と愛がなかったら世の中回らん。なんなら人間が生まれない。生物が生まれない。

そう思えば、重力と言う地球誕生・宇宙誕生から変わらずにあるものを題材に、不変の普遍を描いたこの映画は、あり得ない設定ながらも然るべき設定なのかもしれないなぁと、しみじみ感じた。

 

以上、衝動感想文でした。

あらすじが大半を占める、愚形の見本のような感想文になってしまった。SFを説明する難しさに打ちひしがれる日曜日。梅雨の晴れ間がのぞいてきています。僕の賢者の山はどこですか。

 

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