徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

ヒーローインタビュー等々に思うこと

「自分のゴールも嬉しいですけど、何よりチームが勝利できたことが重要です。明日からも頑張っていきます。応援宜しくお願いします。」

スーパープレーを披露した選手や、スーパーゴールを決めた選手が試合後のインタビューに臨む時、必ず彼らはこの言葉を口にする。
拝啓と敬具の関係のように、スーパープレーとこのコメントは切っても切れない関係にある。
確かに真実であり、彼らの本心なのであろう。チームが勝つことでファンが生まれ、そのファンから収入を得る。チームを見に来るファンと、彼らを楽しませる使命を背負ったチーム。そうした利害関係のもとで働いているため、チームが勝たないことには…というのは絶対的な真だ。個人の誉れよりも献身的姿勢が求められる。
しかしこうまで異口同音が過ぎると、一石を投じてみたくなる。ちょっと定型文として使われすぎなんじゃないのか。


「平素より格別の御愛顧を賜り、大変厚く御礼申し上げます。」

非常に丁寧で、使い勝手もよく、だからこそ社会に出てからどれだけ目にしたかわからない文章だ。だが余りに使われすぎて、置物としての効果しか成していない。これが無いと文章として落第を押される癖して、正直のところ有っても目にも留めない。ひどくコスパが悪いと思う。

スーパープレーコメントも然りである。チームの勝利に触れずに自らのプレイにのみフォーカスしたコメントを続けたら傲慢と言われるが、へりくだったってもいつものコメントになってしまう。スーパープレーをしたのにノーマルコメントを残さざるを得ないジレンマだ。せっかくトライを決めたのにキックを外してしまったような残念さすら感じる。もっとコメントに工夫がなされたらボーナスファンが増えるかもしれない。
スーパープレーとは果てしなく縁遠い人間だが、折角オリンピックがやってくるというのだ。今後のスポーツ界を憂い、ちょっと代案の一つや二つ出てきてもいいものではないか。自ら考えようと思ったが、全くリアリティをもって考えられず、まとまりに欠いたので止めることにする。
きちんとした記事よりも日々の定期更新のほうが重要です。
違うか。