徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

ジェラードの引退に寄せて

スティーブン・ジェラードが引退をほのめかしたとのニュースを見た。サッカーにほんのちょっと興味がある身として、非常に寂しい気持ちでいる。
つらつらと引退についての所感を書いていく。読者のことなぞこれっぽっちも考えずに。
ジェラードってどんな人って気になる人は、これでも読んでください。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/スティーヴン・ジェラード

ジェラードとい言えばというか、リバプールと言えばチャンピオンズリーグである。我が家ではサッカーがよくテレビで流れていた。父の影響で朝早くに起きて観戦もした。
リーグ戦を流し観するのはリーガエスパニョーラが非常に多かった(バルサが好きだったから)のだが、真剣に起きて観るとなると、もっぱらチャンピオンズリーグであった。欧州各国のトップチームがしのぎを削るのである。楽しみじゃないはずがない。観ないはずがない。
それにしても、リバプールチャンピオンズリーグでの強さは図抜けていた。少し前まで間の話だが。2000年代のチャンピオンズリーグの主役に限りなく近い場所にいたチームだ。
バルサが好きで、ロナウジーニョが好きでチャンピオンズリーグを観出したところで、かの有名なイスタンブールの奇跡が起こった。
前半をミラン3点リードで折り返し、リバプール瀕死。しかし後半。ジェラードのヘッドからわずか6分の間に3点を取り返して試合を振り出しに戻し、PK戦デュデクダンスで勝ち越して優勝。
その中心にいたのがジェラードだった。有名選手が名を連ねているわけでもない当時のリバプールイレブンの中で、イングランド代表不動のセントラルハーフという唯一ぶっちぎりのスター。好きにもなろう。

そしてミドルシュートが上手い。
個人的な趣向だが、ミドルの上手い選手が好きだ。ドリブルちょこまかスタイルも猛烈に好きだし、サッカーへの導入はそういったちょこまかからだったのだけれど、すぐにミドルが好きになった。何が好きって、コーナーの時にゴール前の混戦から出た浮き玉をペナルティエリアの外からボレーでぶち込む弾丸ミドルが好きだ。たまらない。つまるところが、パワー系のミドルが好きなのだ。パワー系のミドルを打たせてジェラードの右に出る選手はそういない。
YouTubeで見たらキーパーになりたくないなぁって思うミドルだらけである。
その癖ジェラードがフリーキックを蹴るときは大抵味方に合わせる。ミドル狙えるけど合わせに行くジェラードがいじらしい。

リバプールにはジェラード。チェルシーにはランパード。二大巨頭のように君臨していたイングランドのセントラルハーフだが、もうどちらも今はアメリカに移籍してしまっている。もちろん代表からも退いた。
ジダンが監督になるのだ。時代は確実に変わっていっている。
最近そんなサッカー事情に危機感を覚えて、サッカーダイジェストを買い始めた。次のジェラードを探すべく。
いい加減テレビ買わななぁ…