徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

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食事を咀嚼していく意味

皆さん一口でどれくらい噛んでいるのだろうか。食べるのが早い人、遅い人様々いるだろうが、大抵前者は噛む回数が少なく、後者は多い傾向がある。

かつて僕は食べるのが比較的早い人間だった。そして割によく食べた。おかずはご飯を進めるための補助線であり、味噌汁はご飯を胃に落とすための滝であった。何回噛んでいたのだろう。数える程だったように思う。

上京してからも状況は変わらなかった。米さえ食べられればよかったのだ。炒飯をおかずに白米を食べたのはいい思い出である。お約束の疎らな咀嚼で。

上京して数ヶ月、欲のおもむくがままに生きていた結果、4キロ太っていることに気がつく。当時アスリートである。四方八方からの少し痩せれば?というまごころアドバイスを元に食事量を真面目に減らす努力を始めた。

これが今まで続く食事スタイルの大転換のきっかけである。

少量を口に入れ、よーく咀嚼する。噛む。噛む。トロトロになるまで。顎が疲れるまで。

食事が終わる頃にはもう噛みたくないくらいの顎コンディションになっている。満腹中枢が云々よりかは、物理的な疲弊で食欲を抑え込んで行った。

にしてもこれは非常に効果あった。劇的に少量の食事量でもごまかせるようになった。

 

しかし、忘れてはならない。お腹がいっぱいになったわけじゃないのだ。顎が疲れて食べるのをやめただけで、お腹は満たされていない。

魔法はすぐに解ける。

気が付いたときにはお腹が空いている。一回のご飯で量が食べられなくなる。生姜焼きでライスファイトをしていたあの頃にはもう戻れない。咀嚼が癖になってしまった。急かせれど咀嚼せねば食べられない。

バッチリ軽量化を果たしたが、何とも言えない癖も身に付いた。たまにご飯を掻き込みたくなることがある。親子丼とかをガツガツ食べたい。しかし習慣を越えていくほどのパッションではないからして、結局は上品に箸先に腰かけてるくらいのご飯を掻い摘む日々だ。

大盛り無料よりも小鉢もう一つ増やしてほしい。