徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

駐輪場で自転車を取ろうとしたら隣の自転車の所有者も時を同じくして自転車を取ろうとしている確率の高さが凄い

僕は、都内も都内23区内に居を構えている独身男性である。つまり、日常の移動は電車と徒歩と自転車が大半を占める。車なんて持てるはずもなく、持つ気もなく、通勤は電車だしその辺の買い物等は自転車で済ましている。

23区内にはきっと同じような境遇の人が多い。そのため、コンビニにしろスーパーにしろ、駐輪場が手厚い。郊外のコンビニが馬鹿でかい駐車場を用意しているように、都内の商業施設は自転車の管理が行き届いているのだ。

「二時間無料 それ以降は一時間ごとに100円」

こんな看板が其処彼処に掲示されている。案外空いていないもので、空き駐輪場を結構探すこととなる。何しろ違法駐輪した時の撤去の早さも凄いのだ。都会は世知辛い

やっとこ見つけた駐輪場。チャリを入れようとすると、後ろから人の気配がする。もしやと思ってさっさとチャリを入れて場所を開けると、隣のチャリの人がすかさず自分のチャリを出していく。

こんなシチュエーションが本当に多い。僕だけだろうか。

逆も然りで、チャリ出そうとすると隣のチャリの人が丁度チャリのところにたどり着いたところだったりすることも多々ある。一つの駐輪場で200は優に停められる駐輪場の隣り合う2つのチャリの主が邂逅する確率を誰かに求めて欲しいものだ。多分平たい確率論を超えて、僕はそのシチュエーションと対峙している。

後ろに着かれるにしろ、後ろに着くにしろ、なんとなく急かし急かされているようで気まずい。回避できないものかなと思うが、どうせ確率の話だからなと諦める。ある種天に愛されているんだと納得して、今日もチャリを走らせる。