徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

水のように飲み、泥のように酔う

蝶のように舞い、蜂のように刺したのはモハメドアリであるが、水のように飲み、泥のように酔ったのが昨日の僕である。

幸いにも会社の先輩の結婚式の二次会に呼んでいただいたため、文字通りの酔狂。たくさん飲み、騒ぎ、歌い、手に入れたものは以下。

・忘れ物のiPhone

・忘れ物の引き出物

・忘れ得ぬ可愛い子の連絡先

iPhoneは持ち主がわかり、早急にお届けすることで決着。

忘れ物の引き出物は誰のものか全くわからないので拝借。

連絡先は交換したまではいいものの、泥酔状態の僕は薄暗闇の中で頭で思ってた子と違う子の連絡先を獲得していたことが敗着となった。もう連絡取ることはないだろう。

 

そして僕は今空の上にいる。帰省である。

盆も正月が忙しいお仕事のため、これが夏休みとなる。

前後不覚の極致にあった昨晩、総武線の終電が遅延していたことは覚えているのだが、どこからどう帰って総武線の終電に乗ったのかわからない。もちろん、家に帰ってからのことも覚えていない。お吸い物を作っていたようだ。少しでも酔いを覚ましたかったのかもしれない。

そんなずっぶずぶのコンディションを引きずってもなお、地元に帰る帰巣本能は強かった。ちゃんと起きた。頭痛に起こされた。

 

空から見るオホーツクは相変わらず綺麗である。山と畑の織りなす景色。東京の密度からは考えられない雄大さがやはりある。

畑で採れた玉ねぎやジャガイモは、遥か都会のポテトサラダとかになるのだろう。川上から川下に行くに従って川幅は広がるのが常なのに、広大な土地で採れたものはどんどんと狭い世界へ収斂されて行く。絡まるお金だけが広がっていく。

 

さて、着いたので筆を置く。

吐かなかった自分に賛辞を送りたい。

 

この文章は10月1日午後1時に執筆いたしました。