徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

水無月

梅雨に突入して行くというのに、なんだって水無月と言うのか。ぐずついた天気が続く間際の空は良く晴れて、水無月の始まりにふさわしい水気のなさであった。

晴れた空の下、当たり前のように僕はELLEGARDENのチケットを外し、忙しいような忙しくないような1日を過ごした。新人がだらしないと言えばちょっとした先輩ヅラをぶら下げて喝を入れるまでも行かないお話をしに行き、困った人がいたらその人を助ける。お願いされたらやるし、おかしなことがあったら変える。

忙しくなる少し前の変な静けさである。こういう時に仕事を見つけてゴリゴリやれればそれがいいんだろうけど、どうせ受動的繁忙期が目の前に迫ってるからそこまで頑張る気が無くなってしまう。忙し沼に突っ込んでいくのはもう十分だ。

いくつものプロジェクトに関わる日々も終わり、本業に腰を据える。さして楽しくもないそれに注力できるのか。やらねばならない。仕方なしから生まれる何かもあろう。水無月から生まれる水もあるのだ。