徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

凄く凄い

凄く は形容詞や動詞にくっつくけど、凄い は名詞にくっつく。最近はこの垣根が限りなく曖昧になってきていて、とりあえず「凄い」で全部賄ったれ的なそれが凄くある。

でもこれ、ら抜き言葉のようにだいぶ凄いも肯定されてきていて、凄い上手いとか凄い寒いとかもなんだろう、全然アリな言葉になってる。でもNHKとかの字幕とかでさりげなく訂正されて行くのはあるある。

「凄く」を「酷く」に置き換えて考えると、形容詞と副詞の違いに気がつきやすいなぁと、電車乗りながら考えた。

酷く は 凄く ほどポピュラーになっていないけど、近いニュアンスを表してくれる。酷く寒い。は言うけど、酷い寒い。は言わないだろう。これだ。酷い有様。は言うけど、酷く有様。は言わないだろう。これである。

だからなんだと言われれば、本当になんでもない凄くどうでもいい話でした。ちなみに「凄くどうでもいい話」は、「凄く」が「どうでもいい」を修飾、「どうでもいい」が「話」を修飾しているから成り立っていて、「どうでもいい」をぶっこぬいて「凄く話」とかにすると副詞プラス名詞になっちゃうから誤りです。「凄い話」が正しい。無論「凄いどうでもいい」も実は誤り。

駅に着いたので終わります。