徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

最近また走っているのですけれども

ここ1週間ほど、朝走っている。

3年ほど前も毎朝走っていた時期があった。あれは半年ほど続いたロングランであった。が、冬になり寒くなったがために動くのが億劫になり断念した。冬は細胞の活動が鈍くなるから仕方ないと言い聞かせながらフェードアウトし、その後は走っては止まり、走っては止まりで、継続したランはしてきていない。

ではこの度、何が起こって、走っているかだが。

当方、物の管理が大変苦手である。いや、あらゆる時間も日程も含めあらゆる管理が苦手である。それでも社会で働けるから大丈夫だよと、世の少年少女たちに自信を授けたい。まぁそれは置いておいて。

管理できないと頻繁に物をなくす。簡単に紛失する。予定を失念する。つまるところ、先日、財布を忘れて駅までたどり着いたことがあった。駅まで徒歩20分。その時点で計40分の徒歩を喉元に突きつけられたのだった。会社はすでに間に合わないため、腹をくくって歩いた。暗澹たる気持ちとは裏腹に晴れた空に秋の風。意図せず明るい時間に家路を歩いている不思議。色々合間って、何か変な脳内物質が出たらしい。途轍もない多幸感に包まれながら財布を取りに戻ったのだった。

あれ、これは秋に歩いたり走ったりすると気持ちいいのではないか。あの家と駅の往復から、「物を取りに帰る惨めさと仕事に遅刻する情けなさ」を引いてあげれば、幸福感しか残らないのではないか。

思いたったが吉日である。翌日から走っている。毎朝5時50分に起きて外に飛び出す。そうして早1週間。QOLはそこそこ上がっている気がする。まず、血圧が一回がっつり上がった状態で仕事をスタートするため、出勤時点からやけに一人明るいし元気だ。あと、走るのは気持ちいいだけではなく一定の負荷がかかる。苦しいのである。呼吸と筋肉の苦しさは生命に直結する苦しさであり、仕事のストレスなど大したことないように感じられてくる。社会的な苦しみなんかより5キロのマラソンの方が直に死ぬかと思う。

などなど、総じてプラスの効果が多いのだが、如何せん、めっちゃ眠くなる。マラソンした日の眠気と疲労感が普通じゃない。

距離を短くすればいいとか、もっとゆっくり走ればいいとか、アイデアはあるのだが、いらないところで妥協したくなくなり、オールアウトに近い頑張りをしてしまう。結果、エネルギーが切れるのも非常に早い。こればかりは継続しかないのだろうなと思う。1週間で何を言っているのだと。半年一年続けてからが勝負だろうと。

この冬が山だ。アンダーアーマー買って退路を断とうか…