徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

受動的な区切りとして

今年も終わる。

27度目の年末。東京にきてから9度目、社会人になってからは5度目の年末となる。トータルにしても、自らの状況ごとの回数にしても、そこそこな数をこなしてきている。

明日になれば、世の中に来年の抱負が渦巻く。今年のやり残しなのか、全く趣向を変えた何かなのか、とにかく突然皆が目標を立て出す。きっと僕もそうだ。


暦は、勝手に人生を区切ってくれるからいい。人類が生まれる遥か前からなぜか決まっていた世界のリズムを人間が暴いて、それを自分たちのリズムとした。それが暦だ。僕らは自ら一年を新たな気持ちで始めているようで、実は勝手に置かれているハードルを飛び越えるたびに新たな気持ちになっているだけに過ぎない。

しかし、これがなければ、人生はのっぺりしたものだったろう。そもそもはたして僕は人生を自ら区切ったことがあったろうか。彼女と付き合ったり別れたり、何かを好きになったら飽きたり。そんなもんだろうか。じゃあ人間が自ら人生を区切る瞬間とは、いつだろうか。結婚くらいか。そうした決定を僕は、いくつかいずれしなければいけない。明日明後日ではないが、いずれ。


暦に受動的に区切られるだけの人生はいつまで続くか。大宮まで続く線路の上、京浜東北線に乗りながら思う。


ある光

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