徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

日ハム勝ったよ!やったよ!

明日朝8時半
世の中がやっと動き出す頃に僕は公安の机に向かって、これまでに蓄えた自動車の知識を全てぶつける。
駐停車禁止の場所、車に積んでいい荷物の限度、標識の意味、追い越ししていいところ。もうなんでも聞いてくれ。片手間にでも答えてやろう。
なにしろこの肩には野付牛自動車学校の教官たちの期待が乗っているんだ。何度も仮免試験に挑んでは落ちて行った戦友たちの願いが託されているんだ。負けるわけにはいかない。ああそうなんだ。負けられない戦いなんだ。
目を閉じればありありと思い出せる学科の授業風景。時計の針がスローに見えるほどに集中していた。教本の文字の塗り潰せるところは全て塗りつぶすほどに書きなぐった。意識が飛ぶほどに激しく頷いた。前の席のヤンキーの貧乏ゆすりのビートに歌をつけたりなんかもした。本当はあまり授業聞いてなかった。

明日午後6時半
世の中が終わりに近づく頃に僕はAIRDoの座席に座って、南の都市へ大移動する。
台風の過ぎたキラキラ東京に向かう。秋めいたことを願って向かう。その手に免許証が握られていることを、心から願いたい。もっときちんと授業受けてればよかったと心から悔いる、北見最後の夜。
ざわざわ森のがんこちゃんも静止するレベルで心がざわついています


中田翔はすごいやつだった。