徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

Simon&Garfunkel "A hazy shade of winter" ~冬の散歩道~

なぜかもやもやする。ふわーっとしたような、ぼやーっとしたような。満ちていて満ちていないような帰り道。

誰だってあるでしょう。そんな時どうしますか。運動してみる、映画を見てみる、本を読んでみる。私は、音楽を聴きます。

前回、帰り道の心にスパッと収まった曲はピアノマンだった。

 

ktaroootnk.hatenablog.com

 

穏やかな三拍子に揺られたい気分だったらしい。聴いてから気が付いた。

 

今日の帰り道は、疲れてはいなかったけれど、何か不満が残るような。トランプタワーを崩したいような。ちょっとした破壊衝動が渦巻いた帰り道だった。

爆音パンクやメロコアでスッキリしたい気分でもない。もう少し陰りのある音楽で、破壊衝動すらも昇華したい。不意にチョイスしたのがこの曲だった。

 


サイモンとガーファンクル ~ 冬の散歩道 - YouTube

 

サイモンとガーファンクル。説明は面倒くさいから割愛する。サウンドオブサイレンス、スカボローフェア、ミセスロビンソン。数々の名曲を生んだおそらく歴代最高のフォークデュオだ。日本で言うと、コブクロプロアクションリプレイでチートぶっかけた状態にある二人だと思ってくれていい。

彼らのベストアルバムには必ず収録される、冬の散歩道。ギターリフが秀逸で、初めて聴いても心に残る曲だろう。四つ打ちのようなドラムに乗って、二人の唄が入る。

Time, time, time, see what’s become of me
While I looked around for my possibilities

 意味なんて知らない。彼らの唄はどうせ難しいこと唄ってるに決まってるから、特に意味も調べない。ただひたすらに美しいハーモニーを聞く。珍しくダークで激しめの曲調に乗るハーモニーがまた綺麗でよい。

端的にいうと、この先の曲展開が本日の気分にマッチしてくれた。

But look around, leaves are brown and the sky is a hazy shade of winter

これくらいなら意味が分かる。

でも見ろよ。紅葉だよ。なんなら枯れて落ちちゃってるよ。空は暗い冬の色だよぉ!

一つ一つボルテージの階段を上がるように、a hazy shade of winterに向かって盛り上がって行く。前後の文脈がわからないから何とも言えないが、どうやら冬が嫌らしい。

冬が嫌だ!空は冬の色だ!これを叫びたくて、ポールサイモンはこの曲を作ったに違いない。歌詞の意味がよくわからない洋楽で、ハーモニーを響かせながらシャウトしてくれる彼らは、如何ともしがたい思いを抱える帰り道にぴったりな曲をプレゼントしてくれた。

是非皆さん一聴のほど。

ヘイジーシェイッザウィンター!!!!