徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

ボルダリングをしてみての諸感想。主に筋肉痛について

ボルダリングをした。

 

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早い話が壁登りである。

持ちやすかったり持ちにくかったりするカラフルな取っ手(業界用語ではホールドというらしい)が壁からにょきにょき生えていて、それをつまんだり抱えたりしながら登っていくスポーツ。難易度ごとにコースが決まっており、掴んでいいホールドが決まっている。上級者コースは足を置いていいホールドすらも指定され、重力をほんの少しだけ無視したような体勢になりながら高みを目指す。

やってきた。上にある通り、渋谷のボルダリング屋さんである。感想をざっくばらんに書く。

 

費用

 初回登録費用と日中登り放題、レンタルシューズ、レンタルチョークを足して3500円から少しはみ出るくらいの値段であった。初回登録が1000円ちょっとだったので、次回からは2000円程度で遊べるようである。

 

服装

 気合ぶっこんで往年の陸上スタイルで臨んだのだが、そこまで頑張らなくてもいいようだった。お洒落着じゃないGパンとティーシャツとかで全然登れそうである。しかし初心者が調子こいてラフな格好していくとなんとなく周囲の目が痛いので、できる限り真摯で清楚な運動着で臨むべきだとは思う。

ちなみにどこのボルダリング屋さんにもロッカーがある。お洒落着で行っても着替えさえ持っていれば無問題である。

 

遊べる時間

 基本的に登りたい放題である。好きなだけ居られる。今回のボルダリング屋さんはちょっとの外出ならOKだったので、ご飯食べに行って、また帰ってきて…と、一日中遊んでいられる。でも実際に一日中いられるかというとそんな甘くない。体力的な限界がすぐに見えてくる。今回は3時間登っていたのだが、これはなかなか健闘した方だと思う。後述するが、筋力がもう。パワーがもう。1時間半を超えたあたりであっけなく限界が見えてくる。

 

難易度

 子どもの頃に絶望的な木登りセンスを発揮さえしていなければ超初心者コースくらいは登れるはずである。しかしそこから二段階くらいステップアップすると途端に難しくなる。

僕が行ったボルダリング屋さんでは、8級から1級までのコースがあり、6級の壁に跳ね返され続けた。

 

筋肉痛

 ここだ。大問題である。

ボルダリングは想像以上の全身運動である。背中周り、腹筋、足腰。そこかしこが筋肉痛を訴え、熱を持ち、なんとなく全身が火照っている状態である。前日の疲れを持ちこして、さらに痛みが加速度的に増している夜のあの苦しみを、現役選手時以来久々に味わった。

特に握力が大変なことになっている。変な臓器みたいな形をしたホールドを掴むこと数時間。つまむとか握るとかって行為が全くできない体になる。ボルダリング後数日はその状態が続く。日常に関わる症状としては、歯磨き粉が出せない、ボールペンが持ちにくい、カバンがなんか重い、チャックが閉められない等々。

じゃんけんもできない。チョキすら怪しい。

 

まとめ

初回はいいとして、2000円前後で1日遊べて、上まで登れると中々の達成感を得られると考えると、まずまずコストパフォーマンスとしてはいいのではないだろうか。また、ボルダリングに従事する人は気さくであった。初心者丸出し人間達にも優しくコツとか教えてくれる。入るまでは何かと敷居の高さを感じさせるボルダリング屋さんだが、構えることはない、ふらーっと行けば良いのだ。クライマーたちも優しい。仕切りのない壁に、他人なれど共に挑んでいるわけだ。どことなく仲間意識が生まれる。

だが覚悟は必要だ。運動不足を謳う人が行くと、まず間違いなく部位破壊されて帰ってくるだろう。生活に支障をきたすレベルの。

かつてスノボで苦しい思いをした。

 

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あれは学生だったからできた。

ボルダリングも1日2日では治らない、深い傷を抱えることとなる。体が資本のお仕事マンやオフィスウーマン達は、ぜひ連休の初日に行ってみてほしい。あわよくば、連休前の仕事終わりに行ってみてほしい。最大の予防線を張った上で、筋繊維をブッチブチに断ってみてほしい。

久々の筋肉痛が少しだけ心地よい。筋肉痛を恐れる気持ちもあって運動しなかった一年間。運動を習慣付けるなら今だろう。靴棚の中で眠っているランニングシューズとにらめっこしながら検討してみたい。