何しろサッカーを見るのが好き。
サッカーするのは別に得意じゃ無いし特に好きでも無い。
でも見るのは好き。愛してる。
がちんこで実際にやったことないから、彼らサッカー選手の苦労や辛さ、やってることの難しさなんてこれっぽっちもわからない。リフティングできない時点でリフティングしながら走っちゃう選手連中の気が知れない。
なんで好きかって親父がサッカー好きだから。多大な影響を及ぼされた。ただそんな親父も1ミリもサッカーやったことない。
全くサッカーをわかってない親がわかってない子供を育てて2人でサッカー観てわいちゃい議論する。割と奇妙な光景かもしれない。
わからないなりに人生の大半をテレビでサッカー観戦して来ているわけだからそれなりに価値観というものが生まれてくる。どんなチームが好きとか、どんな攻め方、守り方、どんなタイプの選手が好みとか。
気がつけば贔屓のチームが出来ていたりもする。
最近気がついたのだけれど、サッカーの勝敗自体に対してあまり興味がないらしい。
贔屓はあるけど、どれだけ肩入れしてるかと言われるとそこまでじゃないし、嫌いなチームもあるけどそこが勝ったら落ち込むかと言うとそうでもない。
じゃあサッカーを通して何を楽しんでいるのかと。
暗記でした。
例えば一つの試合がある。ピッチには22人の選手が出ている。ベンチ含めると40人近い選手がいる。その全てを把握しないと気が済まないらしい。それも顔と名前だけじゃ嫌なのだ。生年月日と国籍、もちろんポジションもそうだし、その選手の来歴まで覚えたい。だから必ず選手名鑑を片手にサッカーを観る。ファウルとかで試合が止まったらとにかく選手を覚える。90分終わるころには出場した選手に関しては何と無く親近感を持つまでになる。
こんなことを物心着いたころから暇があればやってるから、ここ10年くらいのヨーロッパサッカーについては選手名ないしその動向を大まかに把握している。けど今までの人生の中で役立ったことはほぼない。サッカー大好きな友達も対して周りにいない。サッカー部の奴とかはすげー詳しいけど、プレーのこととか言われてもそれに関しての造詣は浅はか極まりないわけで、なかなか話が合わない。
サッカーの試合をみて選手を覚えるのが趣味です。別にシェアとかはしません。
って字面はひどくインドアかつ暗ーい感じを受けるけど、自分の知識が増えることに喜びを感じるらしい。
あの選手が今どこにいる
あの選手引退したけどどこのクラブのユースで監督やってる
FWの彼は往年の名選手の息子
みたいなサッカー界の中で人間同士が繋がっていっているのを見守れることが、それによってさらに知識が増えることが、嬉しい。
図鑑見るのも好きなんだけど、それもきっと同なじ欲求がそうさせてるんだろうな。
録画したチャンピオンズリーグをみながら思うところでした。
はい、ロスタイムでございます。
アディショナルタイムって言葉が未だに違和感しかないぜ。