四年ぶりに中学の同級生と会った。
中学時代に信じられないほどの時間を一緒に費やしてきた面々。
飛行機やら、飲み会やら、仕事やら、各々の都合をなんとかかんとかすり合わせて実現した会。感慨深い。
中学のころなんて、世間一般に中二病っちゅう言葉が定着するほどに青臭いことを恥ずかしげもなく言えるし、やれる。
大人になるにつれて、それが恥ずかしくなってくる。でもそのころの友達に会うと、勝手に当時の恥ずかしいテンションのスイッチが入る気がする。
それが楽しくてね。
やっぱまだまだ若いんだけど、若いなりの真っ青常春ウキウキ感を求めているんだなぁと感じる。
やや、ひと昔前に卒業して、それぞれの高校に進んだわけだけど、田舎の高校生同士なんて垣根があってないようなもので。
いろんな話が友達を伝って入ってくる。中学の頃のように素敵な時間の浪費はしなくなったけど、部活とかでなんとなくお互いの影を感じることができていた。
もちろん、たまには顔を合わせるくらいのことはしていた。最近どうなのよと。
大学に進むとそうは行かなくなった。
影も感じようと思わなければ感じられないし、会うなんて本当に気合い入れないことには実現しない。
同じ日本にいるんだし。
っていうのはもっともなんだけど、それぞれの忙しいやそれぞれの楽しいがそれぞれに生まれるのだから、懐かしさに任せて会いに行くことは思うより大変なことで。
そんなこんなで、バラバラには会えていても、勢ぞろいすることは地元を離れて以来なくなっていた。
七人構成だったのだが、1人が突然の不調を訴えての6人での再会。
やはり人生そうはうまくいかないのですね。なるほど。
居酒屋からバーとかを何件かハシゴして友人宅になだれ込んだ。
当時はゲーセンやポスフール(イオンですね。)をハシゴして友人宅だったのに。規則正しく時間に流されて大人になった。
飲み物はアクエリアスからジンバックに変わり、白い息はタバコの煙に変わった。
どうしようもない変化もあれば、変わらないことも多かった。
人の本質なんてそう簡単には変わらない。
いまどんな風な立場にいるかなんて、中学時代のその空間の中では関係のないことなんだと思う。
アイドルはアイドルのまま、いじられる奴はいじられる奴のまま。
狂ったようにボンバーマンやかくれんぼをやり続けた当時のまま。
お酒なんていう即席コミュニケーションツールを使わないでもよかった連中だ。使って楽しくならないはずがない。
酒が進む。店を渡る。
肝臓と胃袋のキャパシティは楽しさにごまかされた。
あのころはどれだけ楽しくてもその副作用はなかった。お泊り会の後の寝不足がせいぜいだった。
ここまで不健全な副作用を生み出す酒は、諸刃の剣とはなんたるかを教えてくれる。
途切れがちの記憶は笑った証拠で、胃の不快感は再会の代償だ。
遊戯王でも、強力なモンスターを召喚するにはそれ相応の生贄が必要だ。無意識に学ばされていた世の摂理を身を持って経験した。
次会うときは、またそれぞれの中では大きな大きな変化を経て会うんだろうな。
でも、会ったら結局何も変わらない自分がでてくるんだろうな。
あぁ楽しみ。
なんとなーく昨日から今朝にかけての疲れと青臭さが残っている、今のうちにしたためておこうと決意した上での恥ずかし日記でした。
東京に戻りたくない。