徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

さらば春

どう考えても暑い日が続く。春ではない。少なくとももう春なんて逃げて行った。

温暖化なのか、近頃四季がずれている。4月5月あたりから北海道で30度だ、館林で35度だ、太陽がせわしない。

古典で旧暦の四季を習った時、いやそれはないだろと笑ったのを思い出す。旧暦の、古くの四季は、春が1月から3月、夏が4月から6月、秋が7月から9月、冬が10月から12月と区切られていた。夏が早すぎる。桜は夏の季語だったのですか。びっくりだぜ。北海道に住んでいたから余計に実感がわかなかったところもあり、印象に残っている。

秋のスタートは置いておいて、夏の始まりは旧暦そのままの始まりになりつつある。最近生まれた子供が光源氏を知るころには、旧暦の夏は何の驚きもなく受け入れられるのだろうな。対して夏の長いこと長いこと。近年の残暑の粘り腰にはあきれる。どこぞの力士に学んでほしいくらいだ。10月とかに猛暑日が訪れた日にはもうどうしょうもない。

気温の暦は前に後ろにずれ込んでいるというのに、日の長さは変わらずに巡る。4月の真夏にも夕暮れは17時に訪れる。そのずれが気持ち悪い。暑いと日が長いものだろう。寒いと日が短いものだろう。どっちかだけが先行されると違和感がすごい。

やっと暑さに日が追い付いてきた。19時回ってもほんのり外は明るい。嬉しくもあり、真夏の訪れに恐怖もする。梅雨もあるのか。本州はこれだからまったく。

夏至までの上り坂をせめて楽しみます。