徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

弁当男子になってみて

なんちゃら男子、なんちゃら女子と、都合よくカテゴライズする風潮がある。理系に行った女子をリケ女なんて、あまりに広汎な括りすぎてカテゴライズできていないに等しい。それもこれも草食系男子が火付け役になった表現なんだろうなぁと思うが、別に起源など今はどうだっていい。

ここ三週間くらい、会社に弁当を作って行っている。現在七時半。すでに弁当を作り終え、朝飯を食べながらパソコンの前に向かっている。

多分、多分だけど、この取り組みもそれなりに続いていくんじゃないかと思う。朝がそもそも弱くない。普段ギターを優雅に弾いていた時間を昼飯のために使うだけで、猛烈なコストダウンを実現できるのだ。やらない手はない。

特段買いたいものがあるとか、目標貯蓄額があるわけじゃない。達成目標を掲げずのぼんやりした節約。

初期投資も限りなくしていない。家にあったジップロックのタッパー二つがマイ弁当箱。メニューも一定だ。白米のタッパーが一つと、野菜炒め等々のタッパーが一つ。色合いはニンジンに助けられ続けている。

 

三週間続けてみて、とにかく時間をかけないことと作業としてできることが重要だなと思った。

メニュー何にしようとか、考えている時間があまりにもったいない。というか朝にそんなこと考えていたら作らなくなる。面倒くさいがやる気を簡単に食べつくす。作らなくなっちゃう。

昨晩の残りを使って…って作っている人も多い。確かに楽だろう。手間はかからない。しかし男子諸君、いや、サラリーをいただいて生きる若者諸君、前日の夜に料理するシチュエーションなんてそうそうないだろう。前日の自分に期待するくらいなら、翌朝の自分が全部作った方が早い。朝勝負。

面倒くさいだろうなぁと思うだろう。弁当作るくらいなら寝ていたいと。でもこれ、作業だと思っちゃえばそんなに苦じゃない。

毎日淡々と野菜を切って、炒める。休みに日に野菜を買い込んで、当日の朝にただ野菜を切って、炒める。歯を磨くように、トイレに行くように、淡々と作業する。味付けも簡単だ。塩コショウと、ウェイパー。

 

味覇(ウェイパー) 缶 500g

味覇(ウェイパー) 缶 500g

 

 大体ウェイパーあれば何とかなる。本当に美味しい。

 

とにかく、悩まないことが大事だ。朝はとくに。

そして目標をうかつに立てると、恐怖の燃え尽き症候群が口を開けてしまう。達成と共に作らなくなってしまうのは寂しい。意気込みもせず、張り切りもしない弁当作りが継続のカギを握っているように感じる。

唯一、味の想像がついてしまうことがネックだ。社員食堂であれ、居酒屋ランチであれ、どんな味なのか気になってメニューを頼む。弁当は、コスパと引き換えにあのワクワクもドキドキも消していく。作業的に作っているもんだから、言ってしまえば全部ウェイパー味だ。我慢ならない人は我慢ならないかもしれない。

 

もうしばらく続けてみて、圧倒的な財政変化が訪れたりなんかしたらまた書こうと思う。現状、何も変化はない。むしろ日々節制してるからって、夜ご飯とか休日とかに出費が嵩んでいる気しかしない。

いや、良いんだ。別に節約したくて弁当を始めたわけじゃない。時間あるからできるんじゃね?くらいの興味がきっかけなのだ。

さて、また弁当を携えて電車に乗り込む。ハタラキマス。