エネルギー蓄積が甚だしい
カロリーにより動き、カロリーに生かされているが、カロリーなるエネルギーを取りすぎることにより僕らは肥えていく。カロリーゼロゼリーやら、カロリーオフエネルギードリンクやら、やたらとカロリーを気にし、片やカロリーじゃなくて炭水化物が良くないのだと言い炭水化物抜きダイエットを推奨したかと思えば血糖値の上昇を防ぐべきだということで食べる順番を意識した食事を心がけ、結局運動をしてカロリーを消費しようと原点に回帰していく。忘れてはならないのが、カロリーはエネルギーである。エネルギーがなければ動かない。動けない。
中学理科でエネルギー保存の法則を習う。ものが落下するとき、位置エネルギーはスピードのエネルギーとなり、それが地面に落ちる時に音エネルギーと衝撃に変換されると。世の中のエネルギーは姿形を変えながら循環しているのである。
最近階段登っていて思うのだが、エネルギーを蓄積するのってほんと辛い。位置エネルギーを蓄積していく過程で、僕のエネルギーが消費されていくのがわかる。太ももが、ケツが、エネルギーを食い散らして乳酸を生んでいるのがわかる。エスカレーターがあればエスカレーターを使うし、4階分とか登るのなら率先してエレベーターだ。
同じエネルギーの蓄積なのに、なぜ食べるのは楽しく知らぬ間にエネルギー蓄積していくに対し、階段は意を決して一心不乱に駆け上がって尚辛いエネルギー蓄積なのか。このエネルギー蓄積の不平等が僕らの健康を損ない、僕らを生活習慣の病へと導いているに違いない。
味覚や触覚のようなわかりやすい感覚を満足させながら、自らのエネルギーを他に移していくことができれば、世の中の肥満不調不摂生の類はスッキリするはずである。
その一助であったはずの僕のポケモンGOは、アップデート処理の不具合によりデータの藻屑となって消えた。
エネルギーは蓄えられる一方である。