飛行機の中の所信表明
北海道の翼、AIR Doに乗り一路北見へFly away.何度も帰省はしているけれど、まさか自分が労務管理の本と弊社の就業規則を持って実家に帰る日が来るとは思ってもいなかった。どんな力学の元だろうと、風の吹き回しだろうと、それが自分の意思を踏まえたものであろうとなかろうと、同じ温度のお湯に浸かって安穏と日々を過ごすよりかは色んな筋肉を痛めつけられてた方がよほど人生面白いなぁと、恥ずかしげもなく労務入門書を開きながら思う。大きな組織に属していると黙ってても様々な力学が作用しがちである。もしこれからどんな小さな組織に属するにしても、波風立たせて生きていたいですね。セ・ラ・ヴィ!
さておき、人には必ず得手不得手がある。ただ能力はわからないもので、現ポストでも十分得手だと思われていたけど他のポジションやらせてみたらそれどころじゃなくいい動きをするような場合もあったりする。これをカタルーニャ地方ではマスチェラーノ現象と呼ばれているらしい。いいとして、やってみないとわからないことだらけだし、わかっていてもやらないことだらけだ。偉い人たちのいたずら心と期待と時流がごちゃまぜになった異動だとしても、自分の考えと視界の範疇を超えたところからの提案に全力に答えていくことは悪いことじゃない。埋蔵金みたいに能力の鉱脈が広がってたら嬉しいし、広がってなかったらクレーターが増えるだけだけどそれもまたいい思い出です。
正直、今の会社には商売をしたくて入った。これまでは営業部に属され、商材の変遷はあったもののモノを買って売っていたので、ある程度考えているようなことができていた。ここ一年くらいは顧客対応マシーンみたいなポジションにいたけど、それはそれで重宝されていたように感じるし、経済活動は感情に左右される部分がとても大きいことを学べたのはとてもよかった。
いよいよもってぐるりと方向を変え、実際にお金を生み出す機能を有する部署から離れた。調整業務が主になる。組織を捉え、仕組みを把握し、労使を取り持つ。営業や購買を司る部門が稲刈りや田植えの機能だとすると、これからの職務は田畑を耕したり農機具を整えたり農協にもっといい値段で書いとるように交渉したりする機能。10円で買って20円で売る作業を突き詰めることはなかったけれど、別の視点から商売を見つめる契機とはなりそうだ。
現事業所内では有数に苦しい部署と言われ、将来に役立つから…勉強だと思って…何年も居るポジションじゃないから…心だけは病まないで…と脅しとも心配とも取れる餞の言葉を頂いている。まあ、多分苦しいことにはなって行くんだけど、将来に役立つとか勉強になるという動機付けって多分相当弱い。普段そこまで将来を展望してるわけでもないし、勉強になるってそもそも何ための何だよって話である。
可能な限り、そのものを面白がってやっていきたいなぁと考える次第。やってもいないことだからまだなんだって言えるよね!ケ・セラ・セラ!