徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

趣味っていいねまじで。

最近頻繁に曲を書く。人のエナジーに感化されたり湧いてきたエナジーに突き動かされたりしながら、曲を書いている。

下の中くらいの録音環境しかない我が家なのだけれど、どうせ曲を作るなら一気にがっつり完成まで持って行きたいという思いがあり、作曲時はパソコンやらエレキやらキーボードやらをフル稼働させなきゃ気が済まない。

そんなレベル1なこだわりがあるがゆえ、新居での作曲がなかなか捗らなかった。そう、引越しである。

引越し業者さんにレイアウトを決めてもらう時、置き場に迷うものやそもそもかさばって面倒なものは全部クローゼットに入れちゃってくださいってものぐさ指示を出してしまった。だから我が家の深層部に作曲ツールがしまいこまれてしまっていたわけだ。こだわりと現状との乖離。曲なんて書かないわ。アコギで適当に耳障りいい系インスタントソングを歌って、その場で忘れるみたいなことを繰り返していた。


しかしまぁ、ものぐさを越えるパッションを感じたりしたら引っ張り出さざるを得ないわな。一度引っ張り出したらこっちのもんなんだ。作れるんだ。

パソコンとにらめっこしながら耳障りのいい意味のわからない単語を歌い叫ぶ休日に果たしてどれだけの価値があるやらわからない。果てしない自己満足と終わりない表現欲の均衡価格はわがままの漸近線となってどこまでもどこまでも伸びている。利益がなくたっていいじゃない。趣味なんて大体がそんなもんだ。囲碁が強いからってお金稼げるわけでもないし、字がうまいからって誰でもカリスマになれるわけでもない。

好きの範疇で主張するから楽しいんだ。

そこから一歩でもでてしまえば、それはもう好きではない。好きと義務の漸近線を辿ることこそが、何よりの楽しさを受け取るコツだろう。楽しいことばかりじゃない世の中をいかに楽しいことで染めるか勝負だと何と無く察し出した今日この頃。藍染よろしくベッタベタに染めてやろうと思います。