徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

ワクチン接種後14時間が経過しての備忘

お手本のような副反応を享受している。

 

昨日17時40分ごろ、ワクチン接種をした。大手町の大規模接種センター。混雑も一切なく、よく訓練された流れるようなオペレーションに乗っかって、あれよあれよと問診から接種までを済ませた。大手町駅についてから、会場内に至るまで満遍なく配置された道案内要員としてのスタッフ。看護師と医者も相当数従事していた。普通ではない数の人間がこの接種に関わっている。これだけの労働力を集めることのできるのがやはり国である。すごい。

 

家に帰り、18時40分。19時から大学陸上の後輩がオリンピックで走る予定となっていたため、先輩方とライン通話を繋ぎながら観戦をした。後輩はあまり調子が上がっていなかったらしい。予選で散った。残念であったが、母国開催のオリンピックに出場したのだ。これは立派であった。

この時点では、僕はまだ元気であった。腕の痛みもなく、健康そのものといったところ。これはもしや副反応のない数少ない人間に選ばれたのだろうかなどという甘い考えが頭をよぎる。20時からサッカーにチャンネルを回す。ドベドベに引きながらカウンター一閃を狙う日本。これぞ欧州列強相手のサッカーだ、フランスはやはり戦力的に相当削がれていたのだ、と、ある種日本らしい試合を観戦している折、いよいよそいつはやってきた。

21時10分。接種から3時間後。肩の筋が張ってくる。指圧すると痛い。動かしにくい気がする。肩を回すのが怖い、あげるのが怖い。ひたひたと副反応の足音が近づいてくるのを肩で感じる。別に熱なんか持っていないのに冷えピタを貼ってみる。果たして効果はあるのか。

23時30分。就寝。サッカー観戦の力みを落ち着かせての就寝である。3時間前に感じた違和感は痛みに変わり、明らかに寝付くのが辛い。左半身を下にして横たわることが難しい。そもそも僕はうつ伏せで枕の下に手を入れている状態が就寝のスタンダードポジションだ。腕が上がらないなかでどのように寝ろというのか。案の定、非常に就寝に時間がかかる。隣ですやすやと寝ている妻は2週間ほどまえにすでにこの洗礼を受けている。しかも妻は発熱も伴った。こんなもんじゃないだるさだったろう。そうか、お前もその痛みを知ったか。せいぜい耐えるが良い。寝息に諭された気がした。頑張って寝た。

6時00分。起床。人を殺した夢を見て起きた。誰かもわからぬ一般人を殺害する夢であった。殺して起きたのではなく、殺した後、足がつかないようにしばらく逃走し、自分が人を殺めた決定的な証拠を捕まれそうになったところでの起床。最悪である。しかし夢の中の僕は両腕を器用に扱っていたので、もしや治っているのではと思ったが一切そんなことはなかった。めちゃ痛い。

詰まるところ、接種3時間経過後あたりから痛みを感じるようになり、接種14時間が経過した現在もなお痛みを感じている。

 

起床してしばらく、様々な挙動を試しているが、僕の場合、痛みを伴う挙動が明確である。左うでを横方向に挙上する動きができない。このため、左手で側頭部を掻く動きや、ズボンを履く動きができない。後ろ方向にも挙上ができない。バトンパスの動きができないわけだが、僕は今日明日でリレーに出る予定はなかった。よかった。

一方、前方に挙上する動きは、ゆっくりであれば可能である。バンザイや、ドライヤー、洗髪、ジョジョ立ちなどができる。生活に密着に関わる動作が多いため、前方方向の挙上が制限されなくてよかった。

 

ともあれ、果たしてこれからどのような変化を見せるのか、興味深く自分の体を確認していきたい。