徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

丸2日

ワクチン接種から丸2日と少しが経った。ここにきて、明らかに風向きが変わっている。肩の痛みが和らいできている。

先一昨日晩、一昨日晩と、非常に寝づらい夜を過ごした。我が家の布団は高反発だ。何を隠そう、寝返りを打ちやすいようにするためである。寝返りは疲れを取るのに有効と聞く。この、睡眠時の縦横無尽が、こんなにも裏目に出ることはなかろう。左肩が布団に触れては痛み、バンザイをしようとして痛み。無意識は容赦なく左肩を酷使し、意識を呼び起こす。普段夢を見るタチではないのだが、ここぞとばかりに夢の礫が降り注いだ。人を殺めたり、予定を忘れたり、散々な夢を見た後、腕の痛みで起きる。そんな夜をふた晩。

寝ていてもそんな状態だ。当然起きても肩は痛い。仕事に行こうもしてもジャケットを着られない。パントマイマーのような挙動の末にやっとこジャケットを羽織る。ジャケットどころか、そこにたどり着く前に下着とシャツでパントマイマーをさんざんしている。一挙手一投足へのストレスが日常の比にならない。しかも寝不足。疲れもする。

それでも元気に働くのである。労働は有無を言わさないから残酷で、その分優しい。全てを流す。時を流し、時と共に痛みを少しずつ流していった。二日酔いのように、じわじわとかつ鮮やかに痛みが流された。

そして昨晩、可動域が心なしか広がり、痛みが緩和された肩を持ってして、熟睡をキメた。夢は、見なかった。


結論、副反応は丸2日がいいところらしい。セミよりも短く、消えゆくのである。愛おしくも思える。なんて、全ては喉元過ぎればというやつだ。8/31、二回目の接種が待ち構える。この調子だと相当の高確率で発熱するだろう。丸2日、僕は愛おしいなどと思えるだろうか。